Notes vol.1
黒いポエム
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ラストシーン・リアルへの帰省

27

通っている専門学校の出入り口からみた外の風景だった。
右下の足場のところに猫がいた。友人達は消えていた。
目をしっかりあけてこちらを見るネコ。
体はピクリともせず、体勢はダラリとして、瞬きひとつしないけれど
目は生きた猫そのもので、たしかに生き物の目だった。

「死んだようなネコだねぇ」とネコに言うと
向こうの植木のところに腰をかけたカップルの男の方が私に
「死んでるって」とつぶやき、嘲笑した。

わたしはそいつを心底憎く想えてたまらなかった。

そして私はリアルにもどった。

2020年8月 3日(月) 追記
オチないやつ!
これだから夢の話は…