Review vol.1
本を読んでいます
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くじ / シャーリイ・ジャクスン(ハヤカワ・ミステリ文庫)

4

いきなり別の本の話をしだすとかちょっとアレですが、ボルヘスの「伝奇集」を読んで以来、外人の短編集ってすっごく苦手意識がありましてね...。
点と点が繋がってでっかい点になる、的な。周回しても「?」が残るあの感じというか。
文化的背景の違いくらいならギリいけますが、宗教観が無いと理解出来ないような本も苦手です。(ドストエフスキーとか...。)

宮部みゆきの推薦帯に背中を押されてシャーリイ・ジャクスンの短編集を読みました。
短編は苦手だと思ってたけど全部気のせい。
新しく配られた国語の教科書をおうちで読み始める、新学期前のあのイイ感じに似た感覚を久々に味わえた。
毎晩1本くらいのペースでゆっくり読み進めました。

表題作の衝撃よりも、ざわざわした生活感の中で突然やってくる孤独にゾッとする感じの「魔性の恋人」とか「おふくろの味」なんかが印象深いです。
訳者あとがきを読むと周回がさらに捗るのでおすすめです。

くじ(ハヤカワ・ミステリ文庫) くじ(ハヤカワ・ミステリ文庫) / シャーリイ・ジャクスン
★★★★☆
とろりと渋い蜂蜜の味がする、好い短編集。