Review vol.1
本を読んでいます
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アフターダーク / 村上春樹(講談社文庫)

5

「自分以外の誰かによって次第に影を落とされていく人」の影は哀愁があって味わい深いですが、村上春樹の書く男の人って「自ら影を作って落としていくタイプ」の人が多くて、「なんだかめんどくせぇなー」と思うことが多いのですがこの本には後者タイプの男が出てきません。スッキリ。

結果的に何も起こっていないけれどノソノソとなにかがおきている、夜のあの感じがたっぷりと書かれています。
伏線回収とかそういう話ではないので、切れ切れの読書になりがちな睡眠前の本には丁度良いテーマだなあと感じました。

どうでもいい話ですが、この本2006年に(文庫版として)出版されたときリアルタイムで買ったはずで、その頃の私は積み本の習慣がなかったので即一読しているはずなのですが、まっっったく内容を覚えていなかった。読んだ記憶が少しも無い。
既読なのに超絶フレッシュな気持ちで読むことができたのはこの本の個性、なんだと思う。

アフターダーク(講談社文庫) アフターダーク(講談社文庫) / 村上春樹
★★★☆☆
村上春樹の中で一番読みやすい。